「ポータルサイトを活用した訪問看護師の在宅看護実習指導における
困難解決型実習指導支援プログラムの開発と効果検証」に対するご協力のお願い

 この研究内容をあなたに正しく理解していただき、あなたの自由な意思に基づいて、この研究に参加するかどうかを判断していただくために、以下についてお読みになり、十分に考えてからこの研究に参加するかどうかを決めてください。たとえ参加されなくても、不利益になることはありません。また、不明な点があれば、どんなことでも気軽に質問してください。
 なお、本研究「ポータルサイトを活用した訪問看護師の在宅看護実習指導支援プログラムの開発と効果検証」は、山形大学医学部長及び山形大学医学部倫理審査委員会から、研究実施の許可を得た上で実施しています。  

  1. 研究の目的、背景、意義
    わが国の訪問看護師の就業者数は5.7万人ですが、在宅医療の推進により2025年には11.2~12.6万人の需要が推計され、5~6万人の人員不足が見込まれています。このような深刻な人材不足の現状のなか、新卒看護師の採用を含む人材確保・育成が検討されており、在宅看護実習における学生への実習指導はますます重要になると考えます。国内外では看護教育におけるICT(Information and Communication Technology)教育の研究が報告されていますが、訪問看護師の実習指導を支援する研究は行われていません。本研究では、在宅看護実習指導上の困難解決に着目した調査を行うとともに、パソコン・スマートフォン・タブレットを使って希望するときにどこででも実習指導に活用できる教育プログラムを開発し、訪問看護師の皆様の実習指導者としての役割をサポートすることが可能かどうかを検証すること目的としています。
  2. 研究の方法
    この研究では、全国の職員数5名以上の訪問看護事業所で働く訪問看護師を対象にしています。送付した文書にあるQRコードを読み込み、研究についての同意欄にチェックを入れることで研究への参加が開始となります。はじめにメールアドレスを登録し調査に回答・送信したあとに教育プログラムを自由に使用してください。
    使用開始からおおよそ1か月後、3か月後、6か月後にも調査のお願いをしますので回答・送信をしてください。この研究を行う期間は、この研究が承認されてから西暦2022年3月31日までです。
  3. この研究の予想される効果と起こるかもしれない不利益について
    この研究に参加することで、訪問看護師の実習指導上の困難を解決するために作成した教育プログラムを使用することができます。その際に携帯電話回線を使用することで通信料が発生します。
  4. 研究への参加とその撤回について
    この研究への参加はあなたの自由な意思で決めてください。同意されなくても、あなたの不利益になることは全くありません。 また、いったん同意した場合でも、あなたが不利益を受けることなく、いつでも同意を取り消すことができます。データは登録されたIDで管理しているため、その場合は、得られた結果などは廃棄され、それ以降はこの研究目的に用いられることはありません。ただし、同意を取り消した時にすでに研究結果が論文などで公表されていた場合には、完全に廃棄できないことがあります。
  5. プライバシーの保護について
    本調査においてWeb上で取得したメールアドレスおよびデータは、パスワードを付けたエクセルファイルで取り扱い、二重の鍵をかけた研究室に保管します。データは、インターネット上で通信を暗号化して送受信される(SSL:Secure Sockets Layer)ことで第三者からの盗聴や改ざんを防止する対策管理が行われています。取得したデータは目的以外で使用せず、調査協力は自由意思で協力が得られない場合も不利益はなく、同意撤回・途中自体が可能です。
  6. 費用について
    この研究に関しての必要な費用は、科学研究費による研究費でまかなわれますので、あなたに新たな負担を求めることはありません。
    また、あなたに謝礼をお渡しすることもありません。
  7. 利益相反について
    本研究に関する必要な経費は、科学研究費による研究費でまかなわれており、研究担当者は、研究遂行にあたって特別な利益相反状態にはありません。
  8. 研究の公開について
    この研究で得られた成果は、個人が特定されないように配慮した上で、論文または学会等において発表する予定です。また、あなたの希望に応じて、他の研究参加者等の個人情報等の保護及び当該研究の独創性の確保に支障がないなど、研究の遂行や法令に違反しない範囲内で、研究資料を閲覧可能です。希望する場合は、研究担当者へご連絡ください。
  9. その他
    将来、頂いた情報を基にした研究の成果が特許権等の知的財産権を生み出す可能性があります。
    この場合の知的財産権は、研究者担当者もしくは研究担当者の所属施設に帰属します。

この研究のことで何か分からないことや心配なことがありましたら、いつでもここに記載されている研究担当者にお尋ねください。
研究責任者:山形大学大学院医学系研究科看護学専攻・教授・小林淳子
主任研究者:山形大学大学院医学系研究科看護学専攻博士後期課程・大学院生・東海林美幸
メールアドレス:t-miyu@med.id.yamagata-u.ac.jp